あらすじ

――人は、恋に収束する。ほんの少しだけ、人間同士の「個」が曖昧になった世界。量子力学だとかシュレーディンガーの猫だとか、小難しい単語の羅列は、学者サマに任せることにして。簡単に言ってしまえば、大切な女性が、別の人間の大切な女性と「重なりあって」、誰でもあって誰でもない、ひどく不安定な誰かになってしまった。神様はサイコロを振らない。だから、僕らは賽を投げる。彼女に自分の気持ちを伝えるために。また彼女と手を繋いで、いろんな話をするために。僕らは今日も、量子の海を泳ぐ。

※この設定はゲームでは使いません